REALFORCE(リアルフォース)R3をさなろーま?がレビュー

REALFORCE R3(R3HC13)レビュー記事のアイキャッチ画像タイピング

こんにちは、REALFORCE(リアルフォース)R3を725万打鍵使い倒した男、さなろーま?です。

この記事では、REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)を実際に使い込んでわかったポイントについてレビューしています。
2021/3/19時点で少なくとも725万回以上キーを打っていますので、レビューとしての信憑性は高いと思います。

本稿のレビューはREALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)を使用していますが、以下のモデルについても(キー刻印以外)特徴は同じですので、是非読んでみてください。

  • REALFORCE(リアルフォース)R3 R3HC23
  • REALFORCE(リアルフォース)R3 R3HA13
  • REALFORCE(リアルフォース)R3 R3HA23
ろーまちゃん
ろーまちゃん

この記事はREALFORCE(リアルフォース)R3の実機レビューだよ

実機を使って色々確認しました。

  • REALFORCE(リアルフォース)R3のコストパフォーマンス
  • REALFORCE(リアルフォース)R3の使用感
  • REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の静音性
  • 第一世代REALFORCE(リアルフォース)106SとREALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の比較
  • APC機能とキースペーサーの体感
  • REALFORCE(リアルフォース)R3の耐久性
  • REALFORCE(リアルフォース)R3のデメリット
  • パソコン切替器(CPU切替器/KVM)での使用
ろーまちゃん
ろーまちゃん

知りたい項目だけでも読んでみてね

REALFORCE(リアルフォース)R3を購入して後悔は?

REALFORCE R3(R3HC13)の写真
REALFORCE(リアルフォース)R3 レビュー!購入に関する後悔は?

語りたいことが沢山あります。しかし全部後回し。
結論からいきましょう。

少なくとも私は、購入して後悔することはありませんでした。

REALFORCEと言えば、高級キーボードの代名詞です。
第一世代、R2、R3と性能を上げてきましたが、それに伴って価格も上がっています。
REALFORCE(リアルフォース)R3は冗談抜きで本当に高い!
購入時:本体¥34,540+キースペーサー¥2,090
合計¥36,630

憎たらしい価格です。

しかし本当に憎いのは、その価格に見合った製品であるということ。
価格の不満に対して、品質の良さで真っ向から勝負してきているように感じます。

高価ですが、購入して良かったと思える製品でした。

725万打鍵の謳い文句は本当です

REALFORCE R3(R3HC13)タイピング中の写真
725万打鍵の謳い文句は本当です

まずは725万打鍵について根拠を示しておきます。

それ以前に、そもそも一般的な基準がわからないですよね。

計算してみましょう。
10時間で3万打鍵した場合、平均すると毎分50打鍵です。
エンジニアや事務の方はPCに触れる機会も多いと思いますが、果たして毎分50打鍵もしているでしょうか。大雑把に言えば1秒ごとに約1打鍵ということになります。
実際にはひたすら打ち続けているわけではないですし、別のことをしている時間のほうが圧倒的に長いのが普通です。

そう考えると、せいぜい一日で1万~2万打鍵というのが妥当かなと思います。

10時間あたり30,000打鍵
1時間あたり3,000打鍵30,000÷10=3,000
1分あたり50打鍵3,000÷60=50
単位時間あたりの打鍵数 計算例

725万打鍵の話に戻ります。
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)が自宅に届いたのは2021/11/2でした。
集計期間はその翌日 2021/11/3~2022/3/19 までの137日です。

画像赤枠の通り、トータル725万打鍵 一日平均5万打鍵となっているのがわかります。

この項目で伝えたいのは、国内トップレベルでREALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)を使い倒している自信があるということと、だからこそレビューにも自信を持っているということです。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)による打鍵数の画像
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)における私用PCの打鍵数

■ 余談

ろーまちゃん
ろーまちゃん

実はかなり少なく申告しているよ

ほとんど在宅勤務で、パソコン切替器(KVM)を使って 私用PC⇔会社PC を切り替えています。

会社PCはカウンタソフトを導入できないので実質ノーカウント。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の特徴

REALFORCE R3(R3HC13)のキーを引き抜いている写真
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の特徴

使用感を語る前に、このモデルの特徴を記しておきます。

本体カラーブラック
通信方法有線/無線のハイブリッド
APCあり
レイアウト日本語
スイッチ音静音
キー荷重all 30g
キー印刷方式レーザー印刷
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の特徴

特徴の中で、使用感に関連してくるのは次のポイントです。

この3点は、モデルを検討する際に、特に重要なポイントになります。
後悔しないように選びましょう。

APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)とは

APCはREALFORCE(リアルフォース)R2(対応機種のみ)、REALFORCE(リアルフォース)R3の全機種で設定することができます。

APCはREALFORCE(リアルフォース)R2から登場した機能です。
テンキーレスモデルでは「Fn」+「↑」キーで、キーを押し込んでから反応するまでの深さを変更することができます。

APCを0.8mmに設定すると、キーを押し始めてから0.8mm沈んだところで反応するようになります。

また、APCはキースペーサーと併用することでREALFORCE(リアルフォース)R3(R2)の真価を発揮します。
キースペーサーはREALFORCE(リアルフォース)R3に物理的に取り付ける必要があり、その際主要キーをすべて取り外す必要があります。

詳しい取付手順については次の記事で説明しています。(写真あり)

注1:REALFORCE(リアルフォース)R2は0.8mm非対応です。
注2:APCの設定とキースペーサー種類によって使用できない組合せがあります。

反応
深さ
R2R3Spacer
2mm
Spacer
3mm
反応するまで打ち込んだ際の感覚
(さなろーま?の独断と偏見)
0.8mm高速タイピング時に、表面をかする(当たる)だけで反応する
1.5mm表面をかするだけでは反応しないが、少し沈むだけで反応する
2.2mm×キータッチが浅い人は高確率で反応しない
3.0mm××かなり深く押し込まないと反応しない
キースペーサー非対応
APC深さ設定R2/R3の対応状況と打ち込み感覚の比較表
Spacer:キースペーサー

キースペーサーを使用しない場合、REALFORCE(リアルフォース)の最大押し込み深さは5mmです。

APCを設定する場合、深く押し込む必要がなくなります。
タイピング的には「押し込み&引き戻し」にかかる移動距離が短くなるため、高速タイピングに適しています。

APCはキースペーサーとの併用で真価を発揮

APCを設定するだけでは最大深さが5mmのままです。
反応深さを0.8mmに変えても、キー自体は5mmまで押し込むことが可能な状態というわけです。
5mm-0.8mm=4.2mmの無駄な押し込みが発生する可能性があります。

これを物理的に制限するのがキースペーサーです。

通常は最大深さ5mmですが、3mmのキースペーサーを使用した場合「押し込み&引き戻し」にかかる移動距離を3mm×2=6mm削減することができます。

仮に400打鍵する場合、単純計算で6mm×400=2,400mm≒2.4mの移動距離を削減できることになります。

驚きましたか?

私もです。

単純計算とはいえ、メートル単位で省エネできるというのは驚異的です。
なお、400打鍵というのはタイプウェル国語R一回分の打鍵数に相当します。

APC&キースペーサーの併用は、REALFORCE(リアルフォース)R3を使う上で必須と言えるでしょう。

APCとキースペーサーの相関図

文字だけだと分かりづらいので図にしました。

キースペーサー3mm&APC2.2mm(または3.0mm)にすると、キーが反応する位置まで押し込めず(図中の「干渉」部分)、キーが反応しなくなるため注意が必要です。
その際はREALFORCE専用ソフト REALFORCE CONNECT を使用してAPCの設定を変更する必要があります。

APCとキースペーサーの相関図
APCとキースペーサーの相関図

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の打ち心地は?

REALFORCE R3(R3HC13)の写真
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の打ち心地 奥にうっすら見えるREALFORCE(リアルフォース)91UDK-G

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の特徴のひとつに、前述したAPCがあります。
APC機能キースペーサーの併用で、打ち心地が全く別物になることをご承知おきください。

そして、APC機能とキースペーサーの併用こそREALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の真価を発揮できる使い方だと強く実感しました。

私はAPC=0.8mm、キースペーサー=2mmで使用しています。

キーの打ち心地

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)はキー荷重all30gで、最軽量クラスです。
そしてAPC=0.8mmの設定により、キートップに指が当たるだけで反応するほど感度が高くなります。

今回REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)を購入するまで、10年以上45gを使用していましたが、やはり30gの軽さは別次元です。

使い慣れるまでは、押し込むというよりタッチする感覚に近いと思います。
押し込む必要がないので、タイピング速度の向上にもつながります。
指の移動距離が短くなるからです。(さらっと書きましたが超重要

30gのデメリット?

一般のキーボード(メンブレン、メカニカル)で押し込む感覚に慣れていると、触れるだけで反応する感度はミス増の要因になりやすいです。

REALFORCE(リアルフォース)が合わなかったという人の理由で、多いのがこれです。

また、キー荷重が軽いため反発力も弱いという特徴があります。

デメリット?その1

実はミスが増えているというよりも、認識していなかったミスタッチが顕在化しただけの可能性があります。
今まではキーボードがミスに気付いていなかったということです。

ミス数自体が増えていることには違いないのですが、もともと潜在的にミスがあったと言えます。
そして重要なのが、このミスは減らすことができるということ。

継続して使っていると、軽さに指が慣れ、キーの重さを感じ取れるようになります。
つまり普通に打てるようになってくるのです。

ミスタッチを抑えようとする意識も必要ですが、打ち心地に慣れればミスは自然と減ります。
私は慣れるまで使い続けられるかどうかだけの問題だと考えています。

デメリット?その2

もうひとつ、少し別の角度から30gのデメリットを考えてみます。

キー荷重が軽い=キーの反発が弱い という点です。
つまり、深く押し込むと自力で引き戻さなければならないことを意味します。
指が跳ね返ってこない分、自分で力を入れて引っ張るということです。

ここで力を入れて引っ張る努力をしてしまうと、せっかく軽い打鍵で腕の負担を減らした意味がなくなります

そこで重要な役割を果たすのがキースペーサーです。
APCで反応点を浅くした分、打ち込みできる底の深さをキースペーサーで底上げします。
APCとキースペーサーは併用することで最大の効果を発揮するのです。

キースペーサーによって引き戻しに必要な力や時間が軽減され、快適な打ち心地タイピング速度の向上を期待することができます。

一方、キースペーサーを利用した場合、無理に深く打ち込むと指を傷めます。
水深1mのプールに高飛び込みするようなものです。やめましょう。

デメリット?その3

その3は余談となりますが、正直な私の告白を聞いてください。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の導入によりお役御免となった、REALFORCE(リアルフォース)91UDK-G(第一世代/all45g)を会社で使っています。

30gの感覚で打とうとすると、45gはキーが重すぎて入りません
驚くほど硬いです。

55gは言わずもがな。

イメージはこんな感じです。

 キー荷重 打ち心地
30g 質量のない天使の羽根 
45g 芯の通った鳥の羽根 
55g 鉄の塊 
キー荷重ごとの打ち心地イメージ

天使の羽根に慣れると、鳥の羽根すら重たく感じてしまうようです。
もう天使の羽根しか愛せない体になってしまいました。

この中毒性が、あえて言えば一番のデメリットかもしれません。

30gのメリット!

メリットは手指への負担が激減するということです。

この影響は非常に大きく、長時間のキー入力が必要な方にとっては、30g以外の選択肢は無いと言っても良いです。
デメリット?のほうで告白した通り、45g, 55gでは勝負になりません。

また押し込み深さについては、ノートPCに多い薄型(パンタグラフetc.)に近付けることができます。
APC=0.8mm、キースペーサー=3mmで打ち込み深さを底上げすることができるからです。

キータッチが弱く、押しているつもりが押せていない、といった人には特に向いています

REALFORCE(リアルフォース)R3の無線接続/有線接続は?

REALFORCE R3(R3HC13)の全体写真
REALFORCE(リアルフォース)R3の無線接続/有線接続は?

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)は無線/有線どちらも使えるハイブリッドモデルです。

私は基本的に有線接続ですが、無線で試した際も特に不自由は感じませんでした。

Bluetooth 5.0による無線接続についてレビュー

Bluetoothキーボードを初めて接続したので、若干ペアリングに手間取りました。
日本企業らしい丁寧な取扱説明書が付属しているので、必ず読みましょう
手間取ったのは斜め読みした私が悪かっただけです。

無線接続の特徴は次の通りです。

  1. 無線の登録は4端末まで可能
  2. 無線の接続先は「Fn」+「1~4」(最上段数字キー)で切り替え可能
  3. 「Fn」+「5」でUSB有線接続している端末に切り替え
  4. USBを接続していない場合、単3電池×2本が必要(マンガン、アルカリ、リチウム可)
  5. USBで電源を確保していれば、電池がなくても無線が使える

注目なのは「5. USBで電源を確保していれば、電池がなくても無線が使える」でしょうか。
USBバスパワー(電源供給)を利用すれば電池不要です。
パソコン切替器(CPU切替器/KVM)を使わずに複数台のPCで使いたい場合に有効です。

Bluetooth5.0を採用しているので、キーボードとしての安定性は必要十分だと思います。

USBによる有線接続についてレビュー

USBケーブルはPC側 TYPE-Aキーボード側 TYPE-Cのコネクタを採用しています。

L字型のTYPE-Cを採用することでかなり抜けにくくなっています。
TYPE-Cは抜けやすいという話もよく見かけますが、そんなことはありません。
力を入れないと抜けないようになっています。

L型コネクタのデメリットは、机の奥にケーブルを通したい場合に顕著です。
下の写真のようにカーブを描いて奥に通すしかなく、審美性が微妙に。

あまり移動する物でもないので、素直にストレート型コネクタで良かったような気がします。
審美性が微妙な点を除けば、ケーブルの強度や抜けにくさ、接続性などに問題はありません。

形状は写真を参考にしてください。
TYPE-Cなので裏表どちらでも使えます。

USB TYPE-C L型コネクタ写真1
USB TYPE-C L型コネクタ写真1
USB TYPE-C L型コネクタ写真2
USB TYPE-C L型コネクタ写真2

REALFORCE R3 レビュー!Apple製品での使用は?

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)はApple系OSやAndroidにも対応しています。
ただし、Apple系のOSでの使用は正直おすすめできません。(Androidは未確認)

  • Mac OS 10.15~/iOS 14.0~/iPad OS 14.0~ 対応
  • Android 10.0~ 対応

おすすめできない理由は次の通りです。

  • Apple社のOS用キーボードと実装されているキーの種類が違う
  • スマホやタブレットはタッチ操作が前提の端末

まず、キーの種類を合わせるためにREALFORCE CONNECT(公式ページ)というソフトでキー配置をMacOS用に変更する必要があります。
ワンクリックでMacOS用の設定に変更できる機能は無いので、かなり手間でした。
そこまでするのであれば、素直にMac対応REALFORCEを検討したほうが良いと思います。
iOSも同様です。
キー配置を変更していないと、ショートカットキーが使えません。
それ以前にタッチ操作したほうが手軽で早いです。
文字入力についても、フリック入力で予測変換を駆使したほうが使い勝手は良いと思います。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)は静音モデル!その効果は?

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)とREALFORCE106Sのタイプ音聴き比べ動画から抜粋した画像
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)は静音モデル!その効果は?

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)は静音モデルであることも特徴のひとつです。

こちらも結論を先に書きますが、静音の有無の違いは明確にわかります

また、キースペーサーも静音性の向上につながります。
打鍵音が気になる方は、キースペーサーの使用を検討するのも手です。
注意:APC対象モデルのみ

次の説明は公式ページからの引用です。
説明とイラストを併せて見ると分かりやすいと思います。

打鍵による発生音の波形データ比較図

ストレスの少ない静音キースイッチ

図の波形データは、標準仕様及び静音仕様のキーボードについて同一の被験者による打鍵録音データから、人間の聴覚感度が高い周波数成分である2,500〜5,000Hzを抽出した一例です。標準仕様キーボードに比べ、静音仕様キーボードの振幅(縦軸方向)が大きく下がっており、耳への刺激が少ないことがわかります。

引用元:https://www.realforce.co.jp/products/R2TLSA-JP3-BK/

比較すると音が減衰していることが確認できました。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)と第一世代の違いは?

REALFORCE 106Sの写真
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)と第一世代の違いは?

前項で静音性について触れましたが、それ以外の点について触れていきます。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の比較対象として準備できる(手持ちの)第一世代は次の2モデルですが、その2モデルについてはキー荷重テンキー有無見た目くらいしか違いません。
実質 REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13) vs REALFORCE(リアルフォース)106S と考えて良いでしょう。

比較するならall30g同士が好ましいですよね。
REALFORCE(リアルフォース)91UDK-Gには可哀想ですが、今回出番はありません。

  • REALFORCE(リアルフォース)106S (第一世代 all30g)
  • REALFORCE(リアルフォース)91UDK-G(第一世代 all45g)

同じ30gでも打ち心地は別物

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)REALFORCE(リアルフォース)106Sの比較です。
どちらも30gですが、打ち心地は別物です。

考えられる要因がいくつかあります。
順を追って考えていきます。

  1. REALFORCE(リアルフォース)106Sが経年劣化している
  2. APC&キースペーサーの有無
  3. スペースキーの長さが異なる

経年劣化

これはかなり深刻で、30gと言いつつ45gくらいありそうな感じがします。
今までマグカップ3杯分の水をREALFORCE(リアルフォース)106Sに飲ませているので、それも関係していそうです。
(壊れないのが不思議なほどの事故を3回やらかした)

関連して言及しますが、REALFORCE(リアルフォース)も当然劣化します。

特にキー荷重については、長年使っていると当初のような軽さが損なわれていきます。
汚れを除去すると少し回復するとの話もありますが、想像以上の分解が必要です。
素直に受け入れるか、新しいものを購入したほうが良いでしょう。

普通に使用しているだけであれば、5~10年くらいは問題ないと思います。

私のREALFORCE(リアルフォース)106Sは17、18年ほど前のものなので、経年劣化が顕著でした。
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)よりも硬さ、打ちづらさを感じたのはこの点も影響していると考えられます。

APC & キースペーサー

これについては、構造的に別物・別次元と言っても良いでしょう。
詳しくは APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)とは を参照してください。

REALFORCE(リアルフォース)106SやREALFORCE(リアルフォース)91UDK-Gとの決定的な差です。
同一機種同士でも、APC&キースペーサーの設定有無で完全に別物です。

APC&キースペーサーの併用は、タイピング速度そのものを向上させます。
これは物理的な移動距離が短くなるからです。
副次的な効果として、浅く打つ必要があるためキータッチが軽くなり、無駄な力みが無くなります。
指先がリラックスした状態でタイピングができるようになるので、ミスの削減にも寄与します。
当然疲れにくくなります。

APC&キースペーサーの有無は、打ち心地に明確な差が出ると考えて良いでしょう。

スペースキーの長さが異なる

第一世代、R2、R3はすべてスペースキーの長さが違います

私がR2の購入に踏み切れなかったのも、スペースキーが長すぎることがネックだったからです。
スペースキー左右の溝をホームポジションの目安にしていたので、採用できなかったのです。

スペースキーの長さは R2 > R3 > 第一世代 です。
今でこそREALFORCE(リアルフォース)R3のスペースキーの長さに慣れましたが、慣れるまではミスが増えてつらかったです。(ホームポジションがずれる)

REALFORCE(リアルフォース)R3のスペースキー長さに慣れると、今度は第一世代のスペースキーが短く感じます。
私の愛用ソフト「タイプウェル」はスペースキーの頻度が高いので、ミス数に直結します。

ただAPCの重要度が高すぎるため、スペースキーの慣れを考慮しても第一世代はお役御免です。
スペースキーが長くなることで押し損じることはまずないですし、あまり気にしなくても良いでしょう。

※ 私と同じくスペースキー左右の溝でホームポジションを確認している方は慣れが必要

REALFORCE(リアルフォース)R3はパソコン切替器(KVM)で使える?

パソコン切替器(CPU切替器/KVM)の写真
REALFORCE(リアルフォース)R3はパソコン切替器(KVM)で使える?

最近あまりパソコン切替器(CPU切替器/KVM)という響きも聞いていない気もしますが、コロナ禍以降の在宅ワーク増による需要も考え、レビューを書き記しておきます。

私が使用しているパソコン切替器(CPU切替器/KVM)では問題なく動作していますが、ものによっては動作しないことがあるかもしれません。

少し深掘りしますが、これはREALFORCE(リアルフォース)R3が普通のUSBキーボードではないからです。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R2も含む)シリーズは通常、USB複合デバイスとして認識されます。
普通のUSB接続では6キーまでしか同時に認識できず、そのままではNキーロールオーバーを実現できないからです。

これを解決するために実装されたのが複数のキーボードとして認識させる仕組みです。

パソコン切替器(CPU切替器/KVM)を使用する場合、かえってこの仕組みが邪魔になることがあるようです。

REALFORCE(リアルフォース)R3シリーズではこの点を解決するために、シンプルモードに切り替えることができます。
普通のUSBキーボードと同じ状態にするということです。

デバイスマネージャーで確認すると、HID キーボードデバイスの数が違うことがわかります。
左から キーボード未接続シンプルモード通常モード です。

キーボード未接続時
シンプルモード接続時
通常モード接続時

取扱説明書によれば、シンプルモードにすると次のような状態になります。

シンプルモードは、専用アプリケーションやNキーロールオーバー、マルチメディアキーが使えない、シンプルなキーボードとしてのモードです。

引用元:REALFORCE 取扱説明書

専用アプリケーションというのは、恐らく REALFORCE CONNECT のことです。
Nキーロールオーバーはもちろんですが、マルチメディアキー(音量の調節)も使用出来なくなります。

パソコン切替器(CPU切替器/KVM)を使用する際は、この点に留意してください。

REALFORCE(リアルフォース)R3を実際に使えたパソコン切替器は?

私が使用している物ですが、参考までに載せておきます。
StarTech.comというところの製品です。

私が購入したものは初期不良>がありました。

ただ、同社に問合せした際の対応はとても好感が持てましたし、対応も非常に良かったです。
すぐに新品を送りなおしてもらいました。

必要となるケーブルも販売されているので、併せて利用しています。

StarTech.com
DVI/VGAデュアルモニタ対応
KVMスイッチ
SV231DDVDUA
StarTech.com
USB/VGA一体型KVMケーブル
オーディオ対応 1.8m
USBVGA4N1A6

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の耐久性に関する唯一の弱点

弱点を表現した画像
REALFORCE R3 レビュー!耐久性に関する唯一の弱点

私が購入したREALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)ですが、唯一欠点があります。

それは印字がレーザー印刷ということです。
私のようにキーボードを酷使する人が使うと、印字があっという間に削れます。

  1. レーザー印刷
  2. 昇華印刷

REALFORCE(リアルフォース)が採用している印刷方式は上の二種類があり、2.昇華印刷のほうが圧倒的に耐久性が優れています。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)を使い始めて、約1か月で印字が薄れ始めていることに気づきました。

もともと使っていたREALFORCE(リアルフォース)106SREALFORCE(リアルフォース)91UDK-Gはどちらも昇華印刷です。
REALFORCE(リアルフォース)106Sは15年以上、REALFORCE(リアルフォース)91UDK-Gも10年が経ちますが一カ所も印字に不都合はありません。

もっとも、私の場合は印字を見ないので、正直困ることはありません。
むしろ消えるくらいなら、最初から印字なんてしなければ良いと思っています。

無刻印のブラックキーボードが最も美しい。(私見)

閑話休題。
激しい使い方をしなくても、長期的に見ればいつかは印字に不都合な症状が出てきます。
それがレーザー印刷です。

参考までに現在の「E」「D」キーの様子を撮影しました。
キーボードが汚れていて恥ずかしいので、文字部分だけ拡大しています。
明るさが違って見えるのは反射の問題です。

Eキーの拡大写真
Eキー拡大写真
Dキーの拡大写真
Dキー拡大写真


まだら模様になっているのが確認できると思いますが、肉眼でも実際このように見えます。

これはレーザー印刷で焼き付けた表面部分が、指との摩擦によって削れてしまったことに起因します。

2021/11/3~2021/11/29(使用開始~削れに気付いた時点)までの打鍵数を調べてみたところ、約205万打鍵でした。
私の打鍵ログから計算すると、Eキーの使用割合が約4.1%、Dキーの使用割合が約2.7%です。

割合の高いほうを基準に考えると 205万打鍵×4.1%≒85,000打鍵 となります。
一か月でおよそ8.5万回程度Eキーを押したと推測されます。

一概には言えませんが、8.5万回程度の打鍵で印字が薄れてくる可能性は否定できません。

昇華印刷の場合も同様に削れているはずですが、インクを浸み込ませる特殊な印刷方法なので少し削れた程度では影響は出ません

REALFORCE(リアルフォース)R3HC13はREALFORCE(リアルフォース)R3シリーズの中で最もグレードの高いモデルですが、印字に関しては不満が残るという結果になりました。

もし黒無刻印黒地墨文字のキートップが販売されたら迷わず購入します。

REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13) レビュー!まとめ

タイプライターの写真
REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13) レビュー!まとめ

冒頭に述べた通り、REALFORCE(リアルフォース)R3(R3HC13)の購入に関して後悔はまったくありません。

キーボードの機能として重要な「打鍵感」や「腕への負担軽減」は満点だと思います。

一方、印字に関しては価格を上げてでも昇華印刷にして欲しかったところです。
既に十分高価なので、今更1,000円2,000円上がったところで関係なく購入したいと思えるからです。
ただレーザー印刷も決して悪いわけではないので、少しでも価格を抑えたいという方には良い仕様だったのかもしれませんね。

余談ですが、この記事を書き終えるまでに 725万打鍵 ⇒ 738万打鍵 まで増えてしまいました。

パワー!

この記事を読んだ方が、素晴らしいREALFORCEライフを満喫できるよう心からお祈り申し上げます。